山下監督が語ってくれた秘話! 星稜VS箕島 延長18回の感動の裏話!
「その年はとても暑かったとしでした。」
「こらぁー!しっかりせんか!」
と先日、国民栄誉賞受賞が決まった松井秀喜選手の恩師である山下監督が話しを始めました。
「監督ちょっと裏のトイレまできてください。」と主将が言った瞬間、山下監督の顔から血の気が引いていくのを自分で感じたとおっしゃっていました。
あの高校野球の歴史に残る[箕島VS星稜]の試合の裏話を当時監督をしていた山下監督が私の星稜高校時代の「政治・経済」の授業時間中に話してくれました。
球史(野球の歴史のこと)に残る試合の年は、近年にない暑かったと語りはじめました。練習をしていても気が遠くなってくるような、あついあつい夏でしたが、その年は選手たちはとても根性があったそうです。
また、野球センスもあると凄く感じた年代でした。だから、近年にないくらいに選手をしごいたそうです。
さて、星稜高校は甲子園に乗り込み、あれよあれよと勝ち進み、とうとう歴史に残る[箕島VS星稜]延長18回の死闘も終わりました。
山下監督が「みんなよくやってくれたなあ~」とベンチをあとにしようとすると、主将が監督のもとにやってきて、「監督、ちょっと裏のトイレまできてください!」となにやらうつむき顔で主将が監督につぶやいた。
「とうとうきた!!」と監督は”ぴーん”ときたとおしゃっていました。そして、まだ、試合の興奮がおさまらない球場のベンチ裏のうすぎたないトイレのドアをあけると、真っ暗だったそうです。山下監督はおそるおそるトイレの中に入っていきました。するとなにやら監督のまわりを人かこんでいるような気配がすしました!山下監督は(この夏、選手達をしごきすぎたので、やられる・・・・)ともう観念したそうです。
(選手達は僕に練習でしごかれたので、その腹いせにぼこぼこになぐられる!僕(山下監督)はとうとう覚悟をきめましたー山下監督談ー)
その後、山下監督はトイレの暗闇の中でやはり選手達にまわりをとりかこまれ、両手をつかまれ、ユニホームをみんなににぎりしめられて・・・・・
「ん?なんだ、いたくないぞ!」と山下監督が思っていたらきゅーに監督の体はちゅうの上にあがりました。そして「わ^っしょい。わーっしょい♪」と小さな声で胴上げが始まりました。
「か、かんとく~~。」
しく、しく~。と泣きじゃくるすすり泣きのような声がする。
「本当は表のグラウンドで監督をどうあげしたかったのですが・・・・」
もうみんなの声はしくしく泣いていて声にならない。
その言葉を聞いて監督からも大きな涙が自然とほほをつたわったそうです。
[箕島VS星稜]大熱戦のTV中継では試合が終了して、TVの画面ではグラウンド整備の映像がながれいました。そして野球解説者が試合をふりかえっている時に、球場の裏でこんな感動の胴上げがあったとは・・・・・・・
私がこの話しを山下監督から聞いた時、まわりにクラスのみんながいましたが私はひと目もはばからず泣きました。そして涙がとまりませんでした。
本日は、マスコミで伝えていない本当の裏話をさせていただきました。是非、これをお読みになってくださた皆様の持ちネタにしてくだされば幸いです。ーきみひろー
―つづくー