上海上空で40年に一度の台風に遭遇する!
~40年に一度の台風で街がプールのようになった様子~
機内で上海市内までタクシーを使用すると3000円くらいで行けると聞いていたので、タクシー乗り場の看板も探すがいっこうに見つからない。それらしき看板もない。
ここからが勝負だ!私の師匠がメキシコに行った時たった一人になって困ったという話を聞いていたので、わたしもこの状況をなんとしても乗り越えようとこころに誓う!
私は意を決して、このターミナルの1Fから全部まわることにする。1階におりるとすぐに外に出ることが出来た。あたりを見渡すとビルの駐車場のようになっていてコンクリートの大きな柱がいっぱいあり見通しがきかない。
タクシーどころか人も見当たらない。真っ暗な駐車場をぐるぐる歩いていると、すごく怖くなる。強盗が襲ってきたらどうしよう!空手の有段者だということもすっかり忘れるぐらい不安になる。
(夜道をぶらぶら歩いていて、拉致されたらどうしよう?今、中国では、対日感情が強いっていっているし・・・いったいどうなってしまうのだろう・・・とほほ・・)
昨年、1人でNYに行った時も、出国審査で引っかかり真っ裸にされました。それでもめげずにがんばったことを思い出す。私は、今回の難関も奥歯をじっとかみして、きたる私の運命に備えることにする。
すると、遠くのほうに赤色のような光が、真っ暗な駐車場の奥に小さく光っているのに気がつく!
「バスだ!」
と私は思わず叫ぶ!すべての体力を使いバスに乗り込む。
(助かった~~~)
先ほどクレームカウンターでいただいたチケットをポケットから出し運転手に差し出す。時計をみると23時半を少し回っている。
バスの中は、とても重い空気がたたよって、暗く静まりかえっている。
ここからホテルに向い、そのホテルで対応してくれるそうだ!
私は助かったとわかると先までの不安はいっぺんに吹き飛び楽しくなる。(ほんと人間はげんきんな生き物だ!などと勝手に思う。)