指導歴としては本大学保健体育審議会空手道部コーチ⇒取手市体育協議会空手道部指導員⇒土浦日本大学高等学校空手道部コーチ。
代表的な練習生(匿名希望:20歳)が現在も国体に向けて調整中。
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1)もしも貴方の大変お世話になり、頼みごとを断れない立場の方から、
『どうしてもウチの息子は気が弱い。これは今後の人生において大きな障害になる。なんとか1年で、
どんな障害にも負けずに人生を強く生き抜く人間にしてもらえないか』
と依頼されたら、何をどのように指導しますか。お金や手法に制限はないものとします。
その際、指導上のコツなどございますでしょうか。
●優れた指導者につくことが大事。技量も人間性も両方優れた指導者。これに勝るものはない。きちんと調べて、師を選ぶこと。
優れた指導者が愛情を注いで子どもを育てれば、弱さが自然に克服されていく。できればその指導者は、大きな大会での優勝など「結果」を出した一流の人の方が良い。
(一流の選手必ずしも一流の指導者ではないとの話もあるが。)
何故なら、そういう人は勝ったことも負けたことも数多く経験し、それを乗り越えてきているから、いろいろなケースに対して適切な指導ができる。
様々な練習生がいるが、一人一人のレベルに合わせて少しづつ試合等に勝たせ、それが好きだと感じられる最初のきっかけを与える。
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2)上記のようにお考えになる理由として、気が弱かった子が気が強くなった事例や、内向的だった子が積極的になったなどの指導経験やエピソードをお聞かせ下さい。
●自分のことになるが、子どものころ、本当に弱かった。ぶっとばされた経験もたくさんある。
優れた指導者でもあった父は、自分の性格を理解し、うまく闘争心や負けず嫌いな性格を育ててくれた。父の教育理念は「勝負には絶対に負けるな!」だった。
そのおかげか、自分の性格は「負けず嫌い」。試合などで一度負けると、しつこくしつこく、勝つまで諦めない。とにかく、執念とプライドだけは、人に負けない。負けっぱなしは絶対に自分が許せない。試合等に負けると、その相手に勝つ為に日常がそのことで頭一杯になるくらい考える。
「自分の弱さを認めること。よく知ること。ここから全てが始まる」
「勝ち負けを決めるのは自分である」
たとえその時に負けても、「俺は負けてない。いつか必ず勝つんだ」と思って、勝つまでやれば、勝つ。
また、日記を書くのが大好きで、毎日自分の空手を顧み、何をどう変えれば良くなるか必死に考え、詳細に残していた。気が弱くても書く作業が苦にならない人ならお奨めの方法。
●ポイント:「性格を理解し育ててくれる一流の指導者につく」
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<紹介>しいな整骨院
〒302-0013 茨城県取手市台宿2丁目27-31
電話番号: 0297-72-8417
(取材後記)
世界と日本を両方制覇した人は、これまで和道流の歴史の中で2~3人しかいないとのこと。快く取材にご協力下さり、ありがとうございました!ご自身も子どものころは弱かった、そこから優れた指導者であるお父様によって育てられた、「どうしたら勝てるか」をしつこく考え続ける執念は、日記を書く習慣としても現れていたのですね。(宮本)