試合が終わると、その表情は一変して普段の石川選手は、ほんわかした柔らかい空気につつまれています。
その優しい人柄に感激し、テレビの映像から受ける印象とのギャップの差を感じました。
やっぱり実際にお会いしてみないと、人間ってわからないものだなぁ~と思いました。
インターネットで調べた記事です。石川選手の生い立ちや、影で支えた母親の愛情なども伝わってきます。コツコツと親子で努力して成績をあげていく姿には感動いたします。
~オリンピック期間中、ネットで見つけた石川選手に関する記事~
そんな石川にとって国際舞台での最初の挫折は、08年3月の世界選手権広州大会。準決勝のシンガポール戦に起用され、完敗。この大会は2戦2敗で終わった。13歳で華々しく全日本の舞台に躍り出た石川にとって悔恨だけが残った大会。15歳の春だった。
その年開催された北京五輪を観客席から見ていた石川は「『わあ、すごい』と思っていて、正直、自分がその場にいけるとは思わなかった」と回想する。
翌09年、地元日本での世界選手権(個人戦)では2回戦で世界10位の帖雅娜(香港)から劇的な逆転勝ちを収め、ベスト8に入った。順調に世界への階段を駆け上がりながらも、10年の世界選手権モスクワ大会(団体戦)、同11月のアジア大会(中国)の団体では自分のプレーを発揮できず敗戦。こうして、勝利と敗北を反復しながら成長を続けていった。
10年の世界選手権の後、「今のままでは上の二人(福原、平野早矢香=ミキハウス)に追いつかない。五輪に出られない」と感じて、「自分を変えた」石川。それまで「天才型」と言われており「練習嫌い」だったが、五輪に出たいという一心で、練習量を増やし、打ち方を変えた。と同時に、世界各地で行われるプロツアーやジュニアサーキットにも積極的に参戦していった。ツアー中でも、調整練習ではなく、実力を上げるための練習を繰り返す日々。時には、40度を超す暑さの練習場で何時間もボールを
打つこともあった。
勉強になった」と当時を振り返る。
順位を前月から1つ上げ自己最高の6位になった。
その1年後の10年3月には25位、11年1月には11位。
そして翌月2月には8位とついにトップ10入りし、
半年前の9月には福原愛を抜いて7位まで上げていた。
昨年1月には全日本選手権も初制覇した。実に22年ぶりの高校生女王の誕生だった。
今年1月の全日本では決勝で福原愛の前に涙をのんだものの、
ここまで順調に世界ランキングを駆け上がってきた。
世界卓球連盟3月1日発表の女子世界ランキング
(カッコ内は前月)
1位 (1位) 丁寧(中国)
2位 (2位) 劉詩ブン(中国)
3位 (3位) 郭炎(中国)
4位 (4位) 李暁霞(中国)
5位 (5位) 馮天薇(シンガポール)
6位 (7位) 石川佳純(全農)
7位 (6位) 郭躍(中国)
8位 (8位) 王越古(シンガポール)
9位 (10位) 武楊(中国)
10位 (12位) 帖雅娜(香港)
11位 (9位) 福原愛(ANA)
12位 (20位) 馮亜蘭(中国)
13位 (11位) 平野早矢香(ミキハウス)
【石川以外の日本勢は軒並み順位落とす】
平野早矢香は11位から13位にそれぞれ後退。その他、
石垣優香は40位→45位、森園美咲は43位→51位と順位を下げた。
それだけに日本勢の中で石川の躍進が目立つ。ただ少し腑に落ちないことも。
2月の戦績を振り返ると、上旬のカタールオープンでは2回戦で格下の韓国・石賀浄(当時29位)に敗退。下旬のアジア選手権シングルスでは4回戦まで順当に勝ち上がったが、準々決勝で中国・丁寧(1位)に1―4で敗れた。丁寧は昨年11月から世界ランキング1位を死守する実力者だ。アジア選手権団体では準決勝のシンガポール戦で馮天薇(5位)に1―3、ユ・モンユ(35位)にも2―3で破れて、日本は対戦成績2―3で決勝進出がかなわなかった。
ランキングポイントを見て、ようやく分かった。
7位だった石川は2月の2738から2727にポイントを少し下げたが、
6位だった中国・郭躍は2751から2704へ、石川以上に大きく落としていた。
つまり石川の6位浮上は郭躍の大きな落ち込みがあったからこそといえる。
その郭躍は石川と同じ左利きで、石川が尊敬する卓球選手として挙げる憧れの人だった。
ロンドン五輪の卓球シングルスには男女それぞれ世界の上位28人が参戦する。
出場枠は1カ国・地域につき2人まで。そのため上位4位までを独占している中国もこのうち2人しか出場できない。ということは現時点で、石川は五輪参加選手に限ってみると実質4位ということになる。福原の場合は7位に相当する。
「愛ちゃんみたいに強くなり、五輪に出て活躍したい」とのコメントで結ばれていた。
一歩一歩階段を上り詰めてきた。
期待に応えて年々成長してくれる様を見せてもらえることほど楽しいことはない。
この2月23日で19歳になったばかり。まだまだ成長途上にある。