相手を叱るとき、言っていいこと&ダメなこと
相手を叱るとき、言っていいこと&ダメなこと
なるほど・・・・。
~人格否定をしていない?相手を叱るときに言ってもいいこととダメなこと~
入社して数年経つと、後輩を指導しなければならない立場になり、ときには相手を注意したり叱ったりしなければならない場面も出てくるもの。そんなとき、なんとか穏便にすませる方法があればいいけれど…。
「相手を傷つけたり自分が悪く思われたりするのを避けたい気持ちはわかりますが、怠慢に仕事をしたとき、自分勝手な判断で仕事を進めたとき、周りに迷惑をかけたときなどは、きちんと叱ることがお互いの今後のためです」
そう話すのは、女性の生き方や働き方について研究している有川真由美さん。ただし、むやみに叱るのは逆効果になるので、次のポイントを押さえておいて。
●その場で短く、明確に伝える
注意したり叱ったりするのは、相手がよくない行動をとったその場か、できるだけ早いタイミングで。時間が経ってから「あのときのあの行動はよくない」などと指導をしても、相手は実感しにくいうえに嫌味にすら聞こえてしまい、効果が半減してしまう。また、“なにが悪いのか”“その行動がどのような悪影響を及ぼしているか”“どう改善すべきか”を、短く明確に伝えることも大切。
●人前で注意しない
人前で特定の相手を注意すると、その相手のプライドを傷つけてしまい、注意を素直に受け取りづらくなってしまうので逆効果。また、周りの人たちもその相手にどう接していいのか戸惑ったり、不快な思いをしたりするはず。できるだけ、ふたりきりの状態で注意するようにして。
●感情的にならない
人は怒って頭に血が上ってしまうと、つい感情的になってしまいがち。けれど、人を注意するときに感情的な発言が混じると、いくら正しいことを言っていても説得力がなくなってしまう。相手を叱る際は、まずは自分自身が冷静になって、言うべきことをしっかり整理して伝えよう。
●人格否定をせず、相手の行為だけを注意する
注意すべきなのはその人の行為であり、「そんなことだからあなたはダメなのよ」などと、その人の人格を否定するのはNG。叱りつつも、相手のやる気やがんばりは認めてあげて、「これからはしっかりね。期待してるから」といったポジティブなメッセージで締めくくって。
さらに、注意したり叱ったりした後に改善が見られたら褒めることも大切。相手にダメ出しして終わるのではなく、“改善を導く”という気持ちを忘れないで。【オズモール】
有川真由美
作家、写真家。多くの転職経験やマナー講習指導、新人教育の経験から、女性の働き方や生き方について探求している。著書に『30歳から伸びる女(ひと)・30歳で止まる女(ひと)』『仕事ができて、愛される人の話し方』『感情の整理ができる女(ひと)は、うまくいく』(以上、PHP研究所)『働く女(ひと) 素敵な新ルール』(明日香出版社)などがある。
PHP研究所の本はなかなか読みやすい本がおおいですね^^。
ーつづくー