ある女子高生
本日は、我が道場のある女子高生のまゆのお話です。
小学校時代から、特別に稽古をつけてほしい時はいつも母親から電話がかかっていましたが、
1週間くらい前に、この4月に女子高生になったばかりのまゆから
『先生、来週稽古をつけてほしいのですが、よろしいですか?』
と連絡がありびっくりしました。
私の前ではもじもじばかりしていて自分で意見を直接言わずに今までは母親が代弁していました。
稽古場所の合宿所まで電車やバスをのりついでこなければいけないため、その送りむかいも母親がやっていましたが、
本日は学校のかえりから自分の力で電車とバスを乗り継いでやってきてました^^。
合宿所にやってくると、稽古もやる気がありとても充実した稽古となりました。
本日は誰に頼まれたわけでもなく、
誰の力もかりずに、はじめて自分の力だけで稽古にきたまゆに
人間的な成長を感じました。
そのつづき
稽古の帰りに私がまゆにたずねてみた。
『まゆが小学校、中学校のときにどうしてが学校の先生になりたかったの?』
まゆはすぐに答える、
『はい、先生が小学生、中学生を教えている時にとてもたのしそうだったからです・・・・・』
普段は私の質問にあまりはっきりと自分の意見を言わないまゆだったが
このときばかりは、きっぱり答える!!
(え?)
そのまゆの言葉に完全にノックアウト状態の私であった。
(あ~~生きていてよかった!やばい、やばい、大手術の後、私にもしものことがあったら
まゆのこのうれしい言葉が聞けないところだった!)
あらためて手術の大成功に感謝しつつも、指導者の影響力に身がひきしまる思いであった。
指導者は一人のひとの人生にこんなに影響をあたえているんだと実感しました。
もう一度、私はまゆにたずねる。
『先生(私)はあんなに厳しい練習をしていたのに、楽しそうに見えたの?』
まゆはまた即答ではっきり答える。
『はい!とても楽しそうでした^^。』
実はここ6,7年の間、子供達のためならと思い、
私は心を鬼にして厳しい厳しい練習と、なるべく顔をけわしい表情にして
場の空気をピリッとしめるようにこころがけていました。
しかし、ちゃんとわかる子供にはわかっちゃっていたんですね^^。
本日は、とてもうれしいまゆの言葉に先生は完全にノックアウトでした^^。
ーつづくー