「最初に挙げられるのは、味や香りに刺激のある食べ物。例えば唐辛子やハーブなどは、心身を興奮させて眠気を解消してくれます。レモングラスなどをハーブティーにして飲めば、頭をスッキリさせることができますよ」
そして2つ目に挙げてくれたのが、覚醒作用のある成分を含む食べ物。コーヒーのカフェインが代表例だ。
「カフェインより効果は穏やかですが、チョコレートに含まれるテオブロミンには覚醒作用があります。また集中力や記憶力を高める効果も期待できます。さらに、チョコレートのブドウ糖は脳のエネルギー源になるんです。脳を働かせる際のエネルギー源となるのはブドウ糖だけなので、オフィスのおやつとしては最適ですね」
カフェインより即効性は薄いが、牛乳などの乳製品に含まれるトリプトファンも、じっくり脳を目覚めさせてくれるそうだ。
「トリプトファンはビタミンB6と結合して、脳の覚醒をうながすセロトニンに変化します。ビタミンB6を多く含むバナナなどと組み合わせて朝食に食べると効果的ですよ」
そして最後は、食べ物そのものの効果ではなく、食べ方に目覚まし効果がある場合。
「スルメやせんべいといったアゴを何度も動かす食べ物は、眠気覚ましに効果があるといえますね。実はリズミカルな運動を繰り返すと、脳内でセロトニンが分泌されるんです。硬く歯ごたえがあるので、ガムより効果的かもしれませんよ」
よーし、これなら眠気対策はバッチリ。でも、効果があるからって食べ過ぎには注意。満腹になって眠くなる…なんてことにならないように!
~※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです~