稽古中に野球帽をかぶっているかわいい少女! [2年目]
ー前回までのあらすじー
稽古中に野球帽のをかぶった少女が入会してきた。その理由ウをパパさんたずねると、小学校の2年生あたりから、ストレスで自分の髪をぬくのがはじまり、娘の髪がほとんどなく、先生や医者どこにいっても治らないという。それでわらをもすがる思いで空手道場にやってきたという。 」
その話をきいてわたしも悩みました。少女のことを考えると夜も眠れませんでした。
ある夜、ついにわたしは決心しました。
「よし、あの少女だけを特別あつかいはしないぞ!」
わたしにできることは空手を一生懸命指導することだ!
継続は力なり!
わがIT道場の道場訓のひとつだが、
なんとかその少女が空手にうちこめるように、
練習が飽きないように工夫しました。
「第1回餅つき大会!」「第1回しりずもう選手権」「第1回じゃんけん選手権」・・・・
とあげればきりがないくらい稽古の終りにいろりろな選手権を開催しました。
他の空手の先生が聞けば、しかられそうな内容ばかりです。
しかし、われわれはみんな真剣でした。
勝って笑い、負けて「くそー!」という具合にみんな選手権に一喜一憂していました。
おかけで、稽古は一人も休むチビッコはいませんでした。
そして、それから、半年がすぎ、1年たち、2年たったある日の稽古が始まる前のことでした。
その少女がまたきらきら目を輝かせて、わたしのところに一人でやってきました。
そして