気付くということに気がつくこと!(しおり編)

  昨日の稽古は、まるで蒸し風呂に入ったように、
 
稽古場が熱く選手たちの道着も汗だくになっていました。
 
そんな中、しゃきっと晴れ晴れした顔をして、
 
しおり(小学校6年女子)が私のもとに近づいてきました。
 
休憩中、私があぐらをかいてやすんでいる前にきちんと正座をしてすわり、
 
わたしに語りはじめました。
 
「先生!」ーしおりー
 
「どうしたのしおり?」ー私ー
 
「2日前の稽古で・・・300回の屈伸蹴りと500回の突きをしたあと・・・・・」ーしおりー
 
 
 
(はぁ、はぁ~~ん。2日前の稽古がきつくて、今日は足が痛いから見学させてください、というのかな?)
 
 
と私は最初そう思いました。
 
 
しかし、実際にはしおりの話は違っていました。
 
しおりは、先日の稽古で500回の突きの後、
 
300回の屈伸蹴りをして、そのあとすぐに組手試合を行った時に、
 
しおりの体はもう動けないくらいに疲労していました。
 
それでも、最後の力を振りしぼり、半分やけくそで頑張りました。
 
するとしおりの肩の力がだんだん抜けてきて、
 
自分でも素晴らしい会心の突きが出来るようなっていました。
 
そのことに気がついたと語ってくれました^^。
 
今までのしおりは、基本や形、組手も肩に力が入り、
 
どうしても技の切れがありませんでした。
 
先日の組手のしおりの突きは、
自然にすっと出ました。
まさに究極の突きです。
 
相手は男子でしたが、
ノーモーションから出てくる自然な鋭い突きに
全く反応できませんでした。
 
肩の力を抜いて突きを出す。
 
ということに、しおり自身が今、
 
気がつきたということはしおりの空手人生にとって、
 
とても素晴らしいことだと思います。
 
そして私にすぐに報告に来てくれたことがまた嬉しかったです。
 
私も嬉しさがこみあげてきて、
 
「しおり、素晴らしいことに気がつきましたね(;´Д`)スバラスィ!」と
 
頭を何回もなぜて、褒めてあげました。
 
すると、普段はポーカーフェイスのしおりは、
 
とびっきりの笑顔で喜んでくれました。
 
        
 
本日は、自分は気づくというに、
 
初めて気がついたしおり選手のお話でした。
 
一人が思うと、1000人のひとが思うといいます。
 
これをきっかけに我々道場のみんなが、
気付くということに、きっと気がついてくれると思います。
(「この道場はきっと良くなる!」と私が感じた一瞬でもありました)
 
 
 
 頑張れ! ( ゚ー゚)ノ)"ガンバレ、チビッコ諸君!
 
              「めざせ!オリンピックの金メダリスト!!」
 
 
 
                        ーつづくー
 
 
 
 

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