ベッカムスクールに行ってきました♪
~ロンドンオリンピックトランポリン競技場のすぐそばにあったサッカーで有名なベッカムの学校~
~教育制度で、激論を交わした仲間たちと仲良く記念撮影!上海で~
(左からイギリスのグレイグさん、真ん中は中国のそうさん、右は私)
本日、サッカーのベッカムが引退を表明いたしました。小さい頃プロのサッカー選手をめざし、全国大会に出場した経験をもつわたくしは、今でも、ベッカムや銀河系軍団はあこがれの人です。そんな、ベッカム選手の学校の看板をたまたまロンドン五輪に行った時にめにしましたので、写真でご紹介させていただきました。
では、五輪応援日記をごゆっくりお楽しみください。
本日のテーマは、前回に引き続き「行きたくなったら外国に行ってこい!」です。
今回ロンドンで私がこの目で見て、学んできた英国紳士を育てる「イートン校」における教育制度は日本に限らず世界中の全ての見本になる教育だと感じました。
中国においても、中国13億人の中で選ばれし天才のみがその門をたたける大学にも学ぶところはたくさんあると思いました。
グレイグさん、そうさんとの語りは、武道について話題がいきました。
私は自分が空手をやっていることをまだこの時2人に詳しく話をしていなかったので、武道の話になると、私も身を乗り出して私も参戦しました。
グレイグさんは日本語がまだうまく話すことができず、難しい表現は英語になります。
その英語をそうさんが訳してくれて私に伝えてくれます。そして私の意見を英語に訳してグレイグさんに伝えてくれるという会話が続きました。
その会話のグレイグさんの言葉の中で、「スポーツ柔道」という言葉が何度かでてきました。わたしはなるほど・・と感心しました。
私も空手道をやっていて同じように感じたことを思い出しました。
それは、一貫指導という理念でチビッコ達に「オリンピックの金メダル」をめざすことをスローガンンに1人でも多くのチビッコ達に声をかけるために、道場の先生に一緒に強化練習を促す時のことでした。
武道とは本来なにも安全防具をつけずに、また決まったルールもなく相手と倒すか倒されるかの厳しい世界であります。その素晴らしい精神を小さいころから教育するために、現在の安全防具を使用し、一定のルールで競う大会に参加するのをためらっている先生がたもたくさんいらっしゃいます。
武道はその先生方のおっしゃるとおりだと、今でも思っています。
現在は空手競技のオリンピック参加の運動や(現在、空手競技はアジアオリンピックまでしか、JOCには認められていない)中学校の授業に空手道を導入していただく為「子供たちの安全」を第一に考えなければならず、本来の武道とかけ離れていっているような感じがいたします。
もちろん、空手競技の一貫教育も国民体育大会や各県の学校教育の指導をしている、文部科学省主体の事業なので、子供の「安全」が第一となります。
この「本来の武道の精神」と「子供たちの安全」という2つのことで
わたしも大きく悩み、各道場の先生方に説明するときに「スポーツ空手」と割り切って生徒たちを練習の場所にだして欲しいとお願いして説得いたしました。
そのようなことをイギリス人のグレイグさんは、そんな話題には全然ふれていないのに
「スポーツ柔道」だと、さらりというのには本当に驚きました。
私は柔道のことはよくわかりませんが、柔道がオリンピック種目になり、
金メダルを取ることや、試合で勝つ頃ばかりに夢中になり、本来の武道の精神や加納治五郎先生の柔術としての大切なことがおろそかになっているのではないかとグレイグさんが使う「スポーツ柔道」という言葉で感じました。
我が道場でも、競技である「スポーツ空手」と、私の先生方や先輩達から
学ばせていただいた空手の本来の武道の部分をしっかり指導していきたいと
思いました。
昨日まで、冗談ばかり話をしていたグレイグさんやそうさん達など異国の仲間達と
「子供たちの教育制度の未来について」
というテーマや
「武道とはなんぞや!」
とあつくかたれるとはまったく予想していませんでした。
私はとても嬉しかったです。
国際交流の経験が少なかった私には、まさしく学校では習うことがなかった、
「生きた授業」みたいな、
とても貴重な経験をさせていただきました。
この経験をさっそくチビッコ達に伝えてあげ、
「行きたくなったら、外国に行ってこい!」
と言ってあげようと思いました。
ーつづくー