上海空港で40年に一度の大トラブル①
~ようやく頂いたチケットには、行き先は「上海虹橋」と記載されている~
「ん?」
ここは上海なのになんで上海行きの
チケットを渡されたのか疑問に思う?
美人キャンペンガールにたずねてみる。
すると彼女はとてもすまなそうにしている。
―上海行きのチケット―
(やはりなんだかへんだぞ!)
もしかしてと思い、
「This is shanhai?」
と私が彼女にたずねると、
(私は気があせっていて、わけのわからない英語になる)
しかし、私が質問している意味をわかったようで、さらにすまなそうな顔をする
そして、彼女は私に一言いいました。
「ぺじゅん」
「え??ぺじゅん?????」
私の頭のなかは真っ白になりました。
私の身の回りで、いったい何がおこっているのか全然わかりませんでした。
「ぺじゅん」とは日本語で北京のことで、なんと、キャンぺーンガールは突然、ここは北京だと言い出しました!私は、ゆっくり、おちついてもう一度、帰路を思い出してみました。(ヒースロー空港から乗車して、確かに乗車したよな・・・)
そのあと、眠いのを我慢して2食の機内食をいただいて・・・。
あ、我慢できなくて寝たんだ・・。あれ?フライトを乗り間違えたような気がした・・・。
そういえば、40分も早くフライトしたよな・・。
(う~~、かんじんなことが、思い出せない!)
まて、まて、あせるな。もう一度おもいだそう・・。
機内食を食べて、ぐっすり寝て起きたら空港に着陸するところだった2時間も早くついたので、気流の関係でこんなに早く上海までつくのだ!なんて私は勝手にそう思っていた。
(やばいな・・。もしかして私は、飛行機乗り間違えちゃったのかな?)
(いや、そんなことはない!たしかに上海行きに乗ったぞ。)
(なるほど・・このべっぴんさんが言うとおり、かりに私が、いまもし北京にいるなら、私のチケットのフライトはここ北京ではどれだけ探しもあるわけがない。私のチケットは上海―名古屋行きで、ここは北京なのだから・・・)
さっきまでたらいまわしにあっていた意味がようやくすこしわかってきた。
私がお客様カウンターでチケットを見せてゲートナンバーを聞くときまって、
「このフライトは、今日は飛んでいない!」
の一点張りでらちがあかない!
そのうち、あまりしつこく私が
「そんなことがあってたまるか!もう一度調べてください!」
とお願いすると、違う部署に行けといわれあっちこっちたらいまわしにされました。
しかし、私はついさきほどまで、ここは上海空港だと思い込んでいたので、
私の乗ろうとするフライトがないという理由が全くわかりませんでした。
(理由はどうあれ、ここは北京だ!さてどうしよ?・・・)
今、もらった15時40分出発の北京発―上海行きのチケットを握りしめ、途方にくれる。
案内された、ゲートに向かい、走りながら腕時計を見ると、もうすでに時計の針は15時55分をさしていた!
「あれ?」
ーつづくー